調べてみたら深かった!「トラクト」の歴史やジャンルを整理~ラテン語生まれ英語育ちな教会用語~

「Tract(トラクト)」の語源はラテン語の「trahere(引っ張る)」に由来し、そこから派生した「tractus」が元になっています。この「tractus」は「引き伸ばす」「引っ張ること」を意味します。

英語の「tract」は、もともと「引っぱる」ことから、「広い土地の一区画」や「小冊子・パンフレット」という意味に発展しました。

例えば、「tractor(トラクター)」は「引っぱるもの」を意味し、農業用の牽引車を指します。また、「attract(引きつける)」「extract(引き出す)」「distract(気をそらす)」「contract(縮める、契約する)」など、多くの英単語も同じ語源「tract」を持ち、「引く」や「引き寄せる」といった意味を基本にしています。

まとめると、「tract」は「引っ張る」「引き伸ばす」という意味を根に持ち、そこから土地の区画や短い文書などの意味に広がった言葉です

(Perplexity「トラクトの語源を教えてください」)

もくじ

宗教・信仰案内としての「トラクト」のジャンルを整理してみた

現代の日本語トラクトをどんなジャンル分けできそうか、ちょっと調べてみました。

偉人伝・有名人のナラティブから語る系

→「トラクト 津田梅子 〈一粒の麦〉となった女子教育の先駆者」(いのちのことば社)

→「敬天愛人の真実 」西郷隆盛は、聖書を読み、人にも教えていたという証言が残っている(いのちのことば社)

「三浦綾子 聖書と私」(いのちのことば社)

→「たった一度の人生だから」日野原重明先生と、星野富弘さんによる対談トラクト。(いのちのことば社)

現代人のお悩みに訴求する系

→「トラクト キリスト教の葬儀に参列する方へ」(イーショップ教文館)

ほんとうの「居場所」 (いのちのことば社)

アーティストの作品・メッセージ系

【マンガトラクトを無料でご提供中!】「ザ・メサイア」など(新生宣教団)

→「トラクト いのちの風吹き渡る日々」紫園香(いのちのことば社)

→「四季のうたシリーズ」星野富弘(いのちのことば社)

聖書やキリスト教のよくある疑問に答える系

「トラクト 博士たちのクリスマス」(いのちのことば社)

→「トラクト イエスは本当に歴史上の人物か」(いのちのことば社)(イーショップ教文館

→「改定版 初めて聖書を開く人のための12のステップ」(いのちのことば社)

→「十字架はなぜキリスト教のシンボルなのか?」(イーショップ教文館)

福音・信仰の基本案内系

おまけ「トラクト主義」

キリスト教の「トラクト主義(Tractarianism)」は、19世紀のイングランド国教会(聖公会)内の高教会派による宗教運動「オックスフォード運動」に関連しています。この運動は1830年代から1840年代にかけて起こり、古代教会の伝統を重視し、教会の権威回復や聖公会をカトリックの一枝とみなす教会論の再確認を目指しました。

「トラクト主義」とは、この運動の中心的な著作である小冊子『Tracts for the Times(時局小冊子)』に由来し、これらの冊子を通じて考えや主張を伝えたことから名付けられました。主な活動家にはジョン・ヘンリー・ニューマンやエドワード・ボウヴァリー・ピュージーらがおり、後にアングロ・カトリック主義の形成に繋がりました。
一般的に「トラクト」とは、宗教的または政治的主張を小冊子やカードにまとめたもので、キリスト教の宣伝カードやパンフレットとしても用いられますが、「トラクト主義」はこれとは区別され、オックスフォード運動の思想的潮流を指します。
まとめると、キリスト教の「トラクト主義」とは、19世紀のイングランド国教会の高教会派が推進した伝統重視の宗教運動で、その思想は当時の小冊子『Tracts for the Times』によって広まりました。

(Perplexity「トラクト主義とは」)

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